お知らせ

はい、試験で慌てふためいている蓮水です。
7月29日まで試験がありますので、その間、たぶん更新はないと思います。

・フォーカシング
・バウムテスト
・遊戯療法
・家族療法
箱庭療法
ゲシュタルト療法
・システムズ・アプローチ
PTSD
自律訓練法
境界性人格障害
統合失調症
ロールシャッハ・テスト
・ウエクスラー式知能検査
強迫性障害の追記

以上はもう下書きしているので29日以降にアップしていきます。
難しくは書けても・・・分かりやすくかみ砕いて書きたいのでまだアップしません。

最近の勉強記録、何だかちゃんとかみ砕いて書いてなくてちょっと嫌な感じですね。
努力が足りてない気がします。
分かりやすくを心がけますね。

では、今は試験に集中します。
地道に通ってくださっている方、ありがとうございます。
ではまた、しばらく後に。

エンカウンター・グループ(encounter group)

今日の勉強記録はエンカウンター・グループ(encounter group)についてです。

日本ではロジャーズ理論(クライエント中心療法を創始した人。5月15日の勉強記録を参考にして下さい)に基づくベーシック・エンカウンター・グループのことを言うことが多いですがこれは狭い意味で、本来は集中的に行われるグループ・アプローチのことをエンカウンター・グループと呼びます。

その起源は色々あるようですが、中心的な流れはレヴィンのTグループとロジャースのクライエント中心療法の2つが上げられます。

一般に8〜12人程度のメンバーとグループのリーダーであるファシリテーターと呼ばれる人が1〜2人でチームを組みます。
15人を超えるとなかなか進行が難しいので、その時は日を分けた方が賢明だと思います。
2〜4泊の程度の期間を定め合宿形式をとり、1日2〜3セッション、1セッション2〜3時間で話し合いが行われます。
他にも週に1回とか月に1回とかセッションをもつ継続型や徹夜をするマラソン型などもあるります。
徹夜・・・厳しいです;
ネットなどでよく募集しているので見てみるとよいかもしれません(が、ちゃんとしたところか確認が必要ですが)。
ちなみに私は来年の3月のエンカウンター・グループに参加しようか悩み中です(笑)
非指示的に進められるものもあれば、指示的に進められるものもあります。
非支持的に進められる方はあらかじめ準備されたものではないため、メンバーとファシリテーター<今・ここ>でやりたいこと・できることを自発的に活動していきます。
クライエント中心療法の理論を用いているのに支持的なセッションもあるなんて、ちょっと意外な気もします。
お互いが知り合いではないので日頃思っていても口に出せないことなども気軽に話し合いのテーマとしてあげることもでき、何を話しても自由なので、それぞれの立場から色々なことを語ることができます。
原則として参加者に制限がないとしているものの、心理療法薬物療法を受けている人はカウンセラーや主治医と相談の上、許可が下りた場合としています。
エンカウンター・グループにおいてメンバーは、受容体験(ちゃんと受け止めて、受け止めてもらえること)と対決体験(とことん話し合うこと)を経験し、自己認知と自己概念の吟味を通してパーソナリティ(人格、狭い意味では性格)を再構成すると考えられています。
実証的研究では多くの人が肯定的な内的変化を示し、それが数ヶ月続いていますが・・・その効果は持続しないようです。
心理的な傷や否定的な変化を示す人もいて、ファシリテーターの技量や、グループの雰囲気が効果を大きく左右させるため、ファシリテーターの育成や、さらなる研究が必要とされています。
私も参加したいのですが・・・なにぶんファシリテーターがみんな男性で(しかも4人くらいいらっしゃる)、メンバーに女性が1人でもいるのかということが・・・不安なんですよね;
ゼミの教授にどんなファシリテーターか聞いてみようと思っています(近くの大学の教授なので、多分知り合いでしょうし)。
とことん話し合うことは現実には難しい局面が多々あります。
よいチャンスになることもあるので参加されるのもよいかもしれません。
今日の勉強、少しはお役に立てたでしょうか?

不登校(non school attendance)

はい、今日は不登校(non school attendance)について記録していこうと思います。

まず、不登校とは学校に行かない状態のことで、文部科学省の学校基本調査では不登校を「年間30日以上の長期欠席者で、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、またはしたくてもできない状況のこと」としていますが、病気や経済的な理由によるものは除くとしています。
以前は登校拒否とも呼ばれていたが、学校に行きたくても行けないという児童生徒(神経症不登校)の心理的、情緒的な面からこの用語は不適切とされ、不登校という呼び方が主流となっています。
要因としては

  1. 児童・生徒本人の要因:神経症的傾向(行きたくないから行かないのではなく、行きたいのに行けない状態)、非社会性、ストレスの蓄積
  2. 家族側の要因:子供の性格傾向を助長してきた養育態度の問題や家族関係の問題
  3. 学校側の要因:いじめや校内暴力
  4. 社会的な要因:受験戦争や子供の多忙化

などがあげられます。


不登校の児童生徒への関わり方としては、遊戯療法カウンセリング行動療法など専門的な心理的援助を行っていきます。
一方で、保護者のカウンセリングや学校側に対しては、再登校に向けての学級集団の受け入れ体制などについてコンサルテーションを専門家が行います。

2001年には小中学校で不登校児童生徒数は13万8千人を超え、1991年度の調査開始以来、最多を更新しています。
小学校では学校に1人(不登校数26511人)、中学校ではクラスに1人(不登校数112211人)の割合で不登校児童生徒がいるというのが現状です。
確か・・・この数は四国の小中学校の生徒がみんな不登校になるくらいの数と先生が言われていました。

スクールカウンセラーを代表とする、専門家の育成がとても大切です(他人事ではないですが)。


・・・と改めて不登校について考えてまとめてみました。
なかなか難しい問題です。今日の勉強、少しは勉強になりましたか?

いじめ(bullying)

はい、今日はいじめ(bullying)について書こうと思います。

いじめというのは、自分より弱いものに対して、一方的に集中的・継続的に心理的・物理的な攻撃を加えることにより、相手が深刻な苦痛を感じているもので、起こった場所は学校の内外を問いません。
いじめは不登校や転校、ひいては自殺や殺人にまで発達するケースもあり、大きな社会問題として取り上げられています。
確か・・・私が小学生の頃にいじめを苦にして自殺する人が急激に増えて注目されるようになったような気がします(ので、10年前くらいからでしょうか)。
心理的なものには「仲間はずれ」や「無視」、「悪口」、「傷つくようなメモを回す」ことや、「ありもしない噂を広める」などがあり、物理的なものでは「物を隠す」、「物を壊す」など、暴力的なものでは「蹴る」、「殴る」等があげられ、その他にも「金品のたかり」などがあります。
傾向としては集団で寄ってたかってある特定の個人をいじめ、周りの生徒は傍観に徹している場合が多いです。
いじめる側の心理としては、ストレス発散的な要素があり、いじめる子は家では逆に弱者になっている場合があります(虐待まではいかなくても)。つまりストレスが適切に消化されないことから攻撃として他者に向けられるという考え方です。
その他にも家庭内の暴力、テレビやゲームの暴力シーンがモデルとなって行動を学習して実行に移してしまう(いじめてしまう)という社会的学習説が最近多くのメディアで取り上げられています。
いじめられる側は、色々な意味で集団からはみ出た生徒・・・例えば極端に内気、動作が緩慢などといいった子がいじめの対象になることが多いようですが、本当に些細なことからでもいじめは起こるので、特に対象になる子というのがいるかどうかは不明です。
傍観している人は、「かばうと自分が今度はいじめられる」という心理から、いじめる側を注意することも、いじめらている側の味方になることもできず、見て見ぬふりをしてしまう傾向があります。
最近では、先生や大人に見つからないように巧妙な手口が多く、いじめの方法が残忍かつ悪質になってきています。
報告される件数は減少傾向にあるものの、依然として日常的な問題として継続しており、依然深刻な問題です。
何か学校はいじめをタブー視していて学習する機会をちゃんともっているのか疑問に思うことがあります。
おりをみてクラスで話し合いをもつべきだと思うのですが・・・どうでしょう?(しているのかなぁ・・・)。

今日の勉強記録はいじめについてでした。何か参考になることはあったでしょうか?

行動療法(behavior therapy)

はい、ずっと更新していなかったので、日にちを変えて一気に更新します。
今日は、行動療法(behavior therapy)について。

人間の行動や思考を変化させる事を援助する行動指向化された色々な方法の総称です。
1950年代から1960年代初期のアメリカ、イギリス、南アフリカにその起源をもつ心理療法で、アメリカではスキナー、イギリスではアイゼンク南アフリカではラザラスが有名な人物です。
行動療法の共通の考えとしては、

  1. 心理学研究から広く学習原理の適用
  2. 精神分析で強調される伝統的な医学モデルの拒否
  3. 処遇効果性についての実証的評価

などが重視されています。


基礎的な考え方としては、代表的なパブロフの犬アルバート坊や実験にみられる古典的条件づけ、行動の直後にどのような強化子(ご褒美や罰)が与えられるかによって行動が異なるというオペラント条件づけの2つがあります。
ちょっとわからない言葉の羅列だと思いますが、パブロフの犬は高校の生物をとった方なら習われたんじゃないかと思います。
これは学習心理学の領域でもありますし…機会があれば書きます(が、私は苦手な分野です)。

行動療法ではラクセーション反応を作り出すことが典型的な手続きの1つとされ、リラクセーション訓練にはイメージ脱感作、系統的脱感作、主張性訓練、ストレス管理プログラム、自律訓練法などがあります。
いろんな名称がありますが、「はぁ、そんなリラクセーションがあるんだな」と受け取ってもらえればいいです。軽く流して下さい;;;
治療の焦点を内面的なものに当てずに不適応行動そのものにおき、行動そのものを修正する事で治療していく心理療法で、近年、アディクション強迫性障害、問題行動の統制などに幅広く活用されている心理療法です。

つまり現れているものばかりに目を向けて根底にあるものは治療の対象とはしなしので、対症療法的です。
しかし、実証性、科学性、公共性を重視しているので、確かに、うまく行けば目に見えて症状が改善される心理療法でもあります。

…ちなみに、私は行動療法の考え方が大変苦手なので・・・かなりお勉強不足を感じられる文章になっちゃいました;
良いところも沢山あると思うので、勉強がんばります(が、私は内面重視派なので精神分析の伝統的医療モデルの拒否という時点で相容れないものを感じてはいます)。
今日の勉強記録、専門用語の羅列で分かりづらいところもあったと思いますが、いかがでしたか?

ひきこもり

はい、今日は引きこもりについて勉強しようと思います。
私が説明するより簡潔で良いものがあったので引用します↓

引きこもり【ひきこもり】
何らかの理由で外出できない状態。精神医学的に病理性の高いものから,社会生活に対してストレスを強く感じるためなど,さまざまな原因が挙げられる。
〔2000 年(平成 12)厚生労働省により引きこもりに関する初の全国調査が行われ,引きこもりを「とくに精神的な障害がきっかけではなく,自宅や自室に 6 か月以上の長期間ひきこもって社会参加できないでいる中学卒業段階以降の青年の状態。現役の小・中学生の不登校は含まない」と定義している〕
三省堂提供「デイリー 新語辞典+α」より

ということです。
現在日本では40軒に1軒引きこもり家庭があると推察する専門家の方もおり、大変身近な社会問題として取り上げられています。

原因は多種多様で、何か特別な行動や問題があったからなったのではなく、ごく普通の人でもなりうるということです。
今回のひきこもりは「社会的ひきこもり」に焦点をあてています。
ちなみに、不登校で家に引きこもっているという人は入っていません(あしからず)。

カウンセリングに来る際は、本人ではなく、引きこもっている人の親が来る事が多いです。
・・・家から出ませんからね(あまり)。

対応策としては、

  1. 家は唯一の居場所なのでのびのびと生活できるような環境にする。「ありのままの自分」として生活できるようにする事、「家庭内適応」が可能な状態にすることが大切です。本当はすぐにでも「これからどうずるのよ!?」と聞きたいかもしれませんが、グッと我慢して本人が言い出すまで見守っていること(限度があると思いますが)。なるべくこまめに話をする方がいいと思います(可能ならば)。
  2. 自律心を芽生えさせる関係を。引きこもっている人(以下本人)は家族、特に両親に対して依存的・攻撃的になりやすいです。巻き込まれないように一定の距離を保つように心がけながら自律心を持てるように関わるように努めるようにすることです。やって欲しいと言われたことはするが、それ以外のことは本人に任せる。つい目に付いたら先にやってしまいそうになりますが、それでは自律心の芽を摘んでしまいます。
  3. 家族、特に両親が仲良くする。「お前(あなた)があの子をちゃんと躾けなかったから」などと、罪のなすりあいをしないこと。同志として一緒に関係を作るように努力することが先です。原因を探るのではなく、問題を共に解決する・・・短期療法の考えなどが活かせるかもしれません(明日は短期療法について書くことにします)。

親が変われば子も変わるといいます。

以上3点を家族の人は心がけるといいようです。
・・・とはいったものの、大変だっていうのはよく分かります(知り合いに8年引きこもっている人がいるので)。

本などには書いてなかったのですが、私としては「隠さずに言うこと」が良いんじゃないかな、と思う事があります。
「うちの子引きこもっているの。どうしたらいいと思う?一緒に考えて」や「良い案ない?助けてよ」なんて口に出して言えたらいいのになぁと思います。
言わずに黙っているのは本人も気づいています。
「何で言わないんだろう?言ったら恥ずかしいから?」・・・自分が恥ずかしい存在だとそれでなくても思いがちになっています。
引きこもっていると打ち明けながらもできる事は言った方が良いです。
「うちの子引きこもってるけど、私がパートに出てる間に皿洗いしてくれるの。助かるんだ」とか。
人に自分の子の良い面も言っていると家に帰ってからも優しく出来たりするんじゃないかと思うのですが・・・と、やっぱり身近にいるから、この内容、自分の意見が多くなっちゃいますね;客観的な勉強報告できなくてごめんなさい。

・・・ちょっともう少し勉強しながら追加していきます(治療者の対応など)。
少し自己中な勉強記録になった気がします・・・うーん・・・身近な人をカウンセリングしちゃいけないように、身近な問題を書くのは難しいです。
あんまり勉強になってないと思いますが、今日の勉強、いかがでしたか?