神経症(neurosis)

はい、今日は神経症(neurosis)の話をしたいと思います(すっごく長くな日記なのでお暇な時に読んで下さい)。
神経症とは何ぞや?と思う方も中にはいらっしゃると思いますが、「あの人って神経質だよね」とか言う事ありませんか?その「神経質だよね」という特徴が強い病気の人…と思っていただければと思います。
あと、一般的に「ちょっとノイローゼ気味」とか使ったりしますが、この「ノイローゼ」は神経症のドイツ語読みです。ね?少し身近に感じてもらえるんじゃないかしら?
1777年にスコットランドの医師、カレンによって初めて使用された用語で、その当時は中枢神経系の全ての疾患を含む病気名でした。
中枢神経…うーん…よく分かりませんが、人間は脊椎動物だから、脳とか脊椎とかの一部がそうかしら?;(いい加減;)
その後、19世紀後半から20世紀の前半にかけてヒステリー研究を通して、「心因によって引き起こされる可逆的な障害」という考えに(元に戻りますよってこと)。
で、今でも色々考えがあって、これ!という定説は出来上がってない。
DSM−4(“4”は本当はギリシャ数字)やICD‐10という精神障害者の診断基準や統計が書いてある辞書みたいなものも、はっきり書いてない。
あ、そうだ。神経症DSM−4では「不安障害」という病名で表現されています。
さて、では続きです。
神経症は定説はないけれど特徴は分かります。

  1. 心因(心理的原因)性により発現する障害で、心的過程が了解可能なこと。
  2. 機能的障害であり、基本的に器質的変化は認められず、身体的な原因によってよって起こってくるものではないこと。
  3. 基本的には自分が病気であることを認識していて、人格も保たれている。ただ、強い不安を内包していて、自分の症状にとらわれている。
  4. 特有のパーソナリティと関連アリ。
  5. 治療後には基本的に後遺症を残さない。

…そんな特徴があります。
なんとなく理解してもらえたでしょうか?

神経症には様々な種類がありますが、今回取り上げるのは強迫状態からなる強迫神経症と、環境反応からなる急性ストレス反応心的外傷後ストレス障害について話そうと思います。