実存分析(existential analysis)

今日の勉強記録は、実存分析(existential analysis)について。
これはフランクルによって創始された心理療法です。
人間の本質を精神的実存に求め、その在り方を分析するものです。
簡単に言うとこの世に実際に存在する精神について、その在り方を分析する心理療法と思ってもらえば…いいかしら。
ビンスワンガー(人)の実存在分析と同じく英訳されたので、フランクルは後にロゴセラピー(Logotherapie)という用語を使うようになりました。
この実存分析の考え方の基本は、フランクル自身が体験したアウシュヴィッツ強制収容所の体験から考え出されています。そのことを念頭に勉強するとすごく奥が深く…でも、少し真に迫ってる分、悲しい理論だと思います。
あ、これ自体の考え方は悲しいことはないんですけどね;
人間を、身体・心・精神の三次元からなる統一体と見なし、精神をその本質として捉えました。なぜなら、精神は身体と心に対してある態度をとる自由と責任をもつからです。
また「意味への意志」を重視し、フロイトの快楽への意志やアドラーの権力への意志が満たされても、「意味への意志」が満たされなければ真に満足する事はできないとしています。
そして意味を担うものとして創造価値、体験価値、態度価値をあげ、意志の元に態度を選択するという点で態度価値を最も重視しました。
この中の体験価値っていうのが人間性心理学で2番目の特徴として挙げたものと似ているな、と感じたわけです。

うーん…ちょっと簡単にまとめすぎたかしら…。
実存分析は大まかに言うとこんな感じです。
今日の勉強、少しはお役にたてましたか?