集合的無意識(collective unconscious)

はい、もう3、4回書いた記憶のある集合的無意識についてそろそろ書いておこうと思います。
これはユングの考えで、普遍的無意識とも言われています。
ユングは人間の精神(プシケ)を構成する部分、内容、力動的力、相互関係という4つの側面から捉えているけど、集合的無意識は構成部分の一つ。
何度もフロイトと比較して悪いけど、フロイトは局所論でイド自我超自我の3つに区切っているけど、ユングは自我、個人的無意識、集合的無意識ペルソナの4つに分けている。
自我は意識の部分で、ペルソナは社会的な部分。
無意識の部分が不快感や不安を喚起するために意識によって抑圧された個人的な内容を持つ個人的無意識(これがコンプレックスに)と、人類に共通でより深い人格層にある集合的無意識(これは元型)に区別。
ユングにこの考えが浮かんだのは精神病者妄想などの病的体験内と神話や民話の共通点から集合的無意識という考えが浮かんだようです。
前に書いた“太陽にしっぽ”の話がそう。
他にも…例えば…日本の落窪姫という作品とヨーロッパのシンデレラという作品。こんなにも離れたところで出来た話なのに、内容がそっくり。
落窪姫を読んだことがない方は「田辺聖子 1990 おちくぼ姫 角川書店」がお勧めです!
ざっと内容が分かるので、模試の時にも役に立ちました(大学受験の)。
人間の深い人格層では一緒なんだって思えたら、何が嫌で何が好きか、何が必要で、何が不必要か分かる気がするんですけど…。
戦争なんてやってる場合じゃないと思うのだけど。お互い必要なものが一緒で、分ける事ができないのかな…。
お互い、不安だし、死ぬのなんて嫌だと思うのだけど。
…と、私的な意見ね。

今日は2つのテーマをお話しました。
いかがでしたか?