精神分析(psychoanalysis)

さて、今日はフロイトの話しもした事ですし、精神分析(psychoanalysis)の話をしようと思います。

精神分析フロイトの創始した心理学理論です。

フロイトの理論に基づく心理療法で、人間心理の研究法でもあります。

フロイトは元々は有能な小児神経学者、神経解剖学の研究者で、当時有名なシャルコーやベルネーム(この人有名?;)の下で研究を進めていました。
でも、神経学的には説明できない事が催眠によって引き起こされることにすごく興味をもったわけです。

特にヒステリー性の神経症状が催眠の暗示によって治ることから、本人の意識されていない感情や欲望の存在に確信を持つようになっていくフロイト

だから、催眠を使って心の深層に潜む感情や欲求のしこりを解放する浄化法とかカタルシスとよばれる方法によって心理療法を行うようになっていきます。

だけど…催眠にかからない人もいる。

どうしたもんだ?と思ったフロイトは催眠とは違う方法を考えるようになった。

患者を覚醒状態(普段の状態)のままで取り扱う事…寝椅子に仰臥(ぎょうが:仰向けに寝転ばせる事)させて、フロイト自身は患者の視線を避けるために背後の椅子に腰掛けるという構図に変え、自然に頭に浮かぶ事をそのまま話すようにすること、自由連想法という考えを生み出しました。
さらに、無意識の力が強くなる睡眠中の無意識を知る素材を提供してくれると夢分析も重視して患者の治療を行うようになりました。

さて、主な理論を5つほど。

  1. 局所論的観点(心理過程は意識、前意識、無意識から作られている)と、構造論的観点(心を自我、イド、超自我という3層からできているという考え)。
  2. 力動論的観点(いろんな心的現象は、心理的な力関係によって生み出されるという考え)。
  3. 経済論的観点(性的欲動であるリビドーを仮定して、その分配などから色々な不適応防衛機制を考えること)。
  4. 発達論的観点(自我、イド、超自我の相互の関係やエネルギーの配分の様態を幼児から成人へという発達の中で捉え、その逆方向を退行と捉える考え)。
  5. 適応論的観点(対人関係や社会への適応という視点から心理的現象を考える事)。

…そんな感じに分けられています(なんだか難しい表現になってしまってごめんなさい;)

この独自の観点のどれかに強く傾倒していろんな心理学の分野ができました★

心理学用語を使いまくった日記になったので追ってまた説明いたします…;
私の卒論は…うーん1〜3に少し傾倒した研究でしょうか。
機会があれば卒論の話しなどもしたいなーと思います(笑)←※専攻は臨床心理学という分野です。

今日の日記、少し難しく書いてしまった気もしますが、少しは興味を持っていただけたでしょうか?